La Muno由佳です。
風が冷たいです。この辺り、一宮市は西にそびえる伊吹山からの「伊吹おろし」と呼ばれる風を直接受けます。この風が冷たい・・でもこの「おろし」のお陰で、動物の体温保持、植物の種子を運んだりと、自然の恵みを産み出す要因と思えば少しは・・・でも寒いですよね。(^^;)
今日は前回ご紹介しましたイタリア、シチリア島のワイナリー「ヴァルディヴェッラ」のドメーヌ元詰めワインの赤ワインを紹介します。
このワインの名前は「アガペ」。ギリシャ語で兄弟愛だそうです。葡萄品種は「ネレッロ・マスカレーゼ」。ヴァルディヴェッラの造るネレッロ・マスカレーゼはシチリア島にそびえるエトナ山土着品種「ネレッロ・マスカレーゼ」とやや違う表情を持ち、幾分濃厚です。フレッシュでスムース、タンニンはしっかりと熟しており、味わいとしてはピノ・ノワールを思わせるような味わい。
兄弟で姉妹で喧嘩した時、このワインを飲めばまた仲直り!なんてできそうですね。
「エトナワイン」を少しご紹介します。
シチリア島エトナ山周辺で造られるエトナワインはちょっと異色なワイン。ブドウが生育しているエトナ山の斜面は、400mから1000メートルまでの高地にあります。 寒暖の差が昼と夜では非常に異なり、夏、多いときは最高で約30度もの違いが生じます。この温度差が、エトナ独特のブドウを育てています。 そして、エトナは活火山!!富士山と同じですね。数百年も前から度重なる噴火によって、エトナの土壌には、溶岩が幾層にも積み重なっていて、豊富なミネラル分が蓄積されています。また、ほんの少し離れただけで、その場所の噴火の歴史が異なるために、土壌の構成がそれぞれの地区で全く違います。
雨量もシチリアとは想像もつかないくらいエトナの周辺は雨が多いらしく、シチリアの平均の6倍から10倍、雨が降るらしいです。
赤ワインはネレッロ・マスカレーゼがほとんど。白ワインはカッリカンテ、カタラット、インゾーリア、グレカーニコなどの葡萄から造られます。フレッシュな果実味、ミネラルたっぷりなエトナワイン。
それでは、本日も皆様にとってより良い1日となりますように。ラ・ムーノは日曜日定休日です。