La Muno由佳です。
空気が「キーン」として、背筋が伸びる冷たさ。冬の空気の匂いが、どことなく懐かしく自分の記憶の中にある「あの場面」を思い起こします。それは人それぞれ違う「場面」。そこにはいつも冬の空気の匂いが伴います。
あと2017年も半月。この瞬間も、「場面」として記憶に残されていきます。
さて、インポーターさんの試飲会でキラリと光ったワインが入荷しました。ボルドーの自然派ワイン「クロッスリー デ ムーシス」。まだ2009年に始めた新しいドメーヌです。2人の姉妹(醸造家であり芸術家肌のパスカルと、持続可能な農業とはどういうものかを研究するローレンス)がマルゴー地区のパルメールのぶどう畑付近にある、フィロキセラから免れた平均樹齢150年!という驚異的なカベルネソーヴィニヨン、カベルネフラン、メルロー、プティヴェルド、カルメネールの混植の畑(マルゴーのアペラシオンは名乗れない)を耕しています。 もちろん栽培方法は有機栽培。殺虫剤、化学肥料等は一切使用しない代わりに、ビオディナミによる栽培システムを導入しています。 剪定、芽かき、葉の摘み取り、収穫、全ての作業は手作業。土を耕すのはブルトン種の馬。 日々彼女達の仕事は進化しています。 ラベルが幾何学模様で美しい。ワインも ボルドーらしくクラシカル且つ新しさも見え隠れする味わい。さすがは自然派、何の引っかかりもなく喉を「穏やか」に流れます。ブラックカラント、チェリーの香り。フィニッシュが長く印象的なワインです。女性醸造家ならではの繊細さのあるボルドー自然派ワインです。~クロッスリー デ ムーシス2014~(カベルネソーヴィニヨン&メルロー)
さて、今日も皆様にとっていい1日になりますように。